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内容:その2  関数編  

           COUNT の使い方について、お話しします。

 


 COUNT の話しの前に、ちょっとグチを。
 例えば、非常によくあるもので、

 単純計算で、
  何パーセントの人が研修を受けたかかどうかなんて、
  ただの研修委員の自己満足に過ぎません。
 自己(研修委員の)満足をさらにカバーするために、その研修の満足度も一緒にアンケートを取っているのを見かけますが、次回に活かすという意味では、これも、あまりいい評価指標とは思えません。
 なぜなら、やりっ放し研修になってしまうからです。実際に、本当に効果があったのかというのは、ただ講演を聞いて、おもしろかったというのなら満足度でいいでしょうが、講義(勉強)となると、その講義を受けて、はたしてちゃんとテストの成績があがったか、になります。これが病院の研修であれば、例えば接遇研修を受けて、病院接遇の患者評価が上昇したとか、退院調整の研修を受けて収益が上がったとかが、本当の評価だと思います。

 ただ、おそらく、そんなものは面倒なので、単純に研修を受けた人たちの満足度を聞いて終わりにしているのでしょう。
 患者さんにアンケート取るには、研修前、研修後とアンケートとらなければならず、患者さんになとなると病院側の承認を取らなければ行けません。しかも、前を書いた人と後を書いた人は、理論上同じ人ではないので、統計上、かなりの人数を集めないと成り立ちません。

 なると、面倒なので、講義に来た看護師相手にに手っ取り早いアンケートをして、『この講義は、満足度が高かった』という結果を出すだけです。
 やはり自己満足モードになっているとしか思えません。(いっそ、アンケート止めればいいのにと思うのですが、建前上そうもいかないようです)

 まぁ、研修の【評価】は難しいとしても、【分析】は意外に簡単です。それでも結局それさえも、やらないのは多分、分析するという気持ちもないんでしょう。分析とは、次に活かす、素材です。あくまで素材と言い切ってしまうのは、矜持です。矜持がなくてなんのアンケートでしょう!?

 お役所仕事で、『今年度、形になるものを残せればそれでいい』って思っている人には、
  次に活かす! 

 という考え方は、絶対無理です。

 或いは、そういう分析する『頭』がないか!? (最近、頭がないのか?と思うときもあります)
 でもまぁ、それを含めて、はっきり言って、残念ながら、来年度(本当はもう何年先を見越しながらというのが理想)を考えながら、今年度の計画をする分析を考える人はうちの病院には居ないようです。だいたいトップは実績残したら別の所に鞍替えするしね。

 ま、それはともかく。

 次に活かそうと思うのは、例えば下っ端だけどある程度くらいのある人が。、次年度もこの委員会に所属することが確定して、しかも上から『あんたって、なんにも分析できないのよね』と(上の人は分析も出来た仮定する)云われなければ、そして、理論的な数式を上げられなければ無理でしょう。残念ながら、今のトップは数字に弱く(数字が全てだと思っている)、そして統計学に弱く、それがなんでそういう結果になるのかさえ分かっていない。何パーセントの看護師が患者さんに不評です、て云われたら、『まぁ、それはいけませんね』なんていう上司になってしまう。

 何も分かっていないし、なんの対策も立てられない。

 そのパーセントが高いのか、低い?
 それさえも分からないし、どういう人間が不評なのか、分析してきない! 

 不潔ぽい人が不満なのか、点滴のさせるのの巧下手か、あるいは接遇か、単純に待たされたから怒りが勃発したのか ?! 或いは複数なのか?

 何度も云うが、分析とは、次に活かすものだ!

 活かす為に、では、どう考えるべきか !?

 むやみにアンケートしても始まらない。

 患者さんにアンケートするのが面倒なら、手っ取り早く、

 例えば、手洗い調査をしたとしましょう! 設問は3項目だけ!

 手を普段通りに洗って貰って、何秒掛けたか、また洗い残しはどこだったのか、手洗い講習は何回受けたのか?の3項目だけでも立派に分析できます。

 30秒手洗いが原則なので、30秒手を洗った人は、どこを洗い残したのかまたは、完璧だったのか、それが手洗い講習回数と関係があるのか。本当に関係性を求めるには統計学の分野になってきますが、ここはエクセル講義なので、単純に1回の講習会を受けて、30秒以上洗っている人は何人いたか? 2回の講習では何人か、3回の講習では何人か、COUNTIFで調べます。(一気にやりたい場合には少し上級の配列数式で行いますが、これはまたのちに行います) ___仮に、最高10回の講習があったとして、3回目からの講習でぐんと30秒以上手を洗っている人が増えたとしたら、講習は3回以上やるべきだとなるでしょうし、また、30秒以上洗った人で洗い残しを調べると、爪がダントツとなれば、30秒手洗いと同時に、爪の重要性を強調した講習会をすればいいとなります。

 しかもこれらを、Exlでやれば簡単に答えが出てきます。入力さえすんでいれば30分も掛からずに出来てしまいます。

 

 さて、前のページでやったようにアンケートを取ったとしましょう。

 素データをそのまま入力すると、これからやる関数で、上記のようないろいろな事が【分析】出来ます。

 
 今回は、上記のような手洗いではなく、ここは、はやりの、インシデントレポートの枚数とKYTの研修会に参加したかどうかのアンケートをとって、KYTの研修は、インシデントレポートにどう影響しているのか? 今後のKYTの研修のあり方について考えたいとします。 

 そこで、こんなアンケートを取ってみました。

 

アンケート内容は以下の通り

質問内容
回答欄
1. KYTの病院研修はうけましたか? 該当する数字を回答欄に記入してください
   (1:うけた 2:うけない)
 

2.インシデントレポートを去年何枚書書きましたか?
   具体的な枚数を回答欄に記載してください

 
3.レベル0のレポートを去年何枚書きましたか?
   具体的な枚数を回答欄に記載してください
 
4.レベル1のレポートを去年何枚書きましたか
   具体的な枚数を回答欄に記載してください
 
5.レベル2のレポートを去年何枚書きましたか?
   具体的な枚数を回答欄に記載してください
 
6.看護職に就いてから何年目ですか?
   具体的な年数を回答欄に記載してください
 

7. 貴方の年代は? 該当する数字を回答欄に記入してください
   (1:20代 2:30代 3:40代 4:50代)

 

今回はとりあえず、1の設問のたいして「覚えていない」のは無しにします。

 これで
 例えば、  * KYTの研修を受けた受けないでのインシデントレポートの枚数の違い
       * 看護職に就いてからの年数でのインシデントレポートの枚数の違い   等を考えましょう。

データのDL(Exlデータです。別途エクセルが必要です。)
実際にやってみたい方は、ぜひダウンロードして演習してみてください。___すみません、ちょっとダウンロードの調子が悪いようです。

  以下のような152人分のデータが入力されています。
  これは、もちろん架空のデータです。


 

【分析】に必要ではないかもしれませんが、練習なので、このデータでいろいろ遊んでみましょう。

    説明上の表記約束

      【 】で囲んだアルファベットと数字はセルナンバーを表す

      「 」で囲んだものは、入力するデータを表す。「」までは入力しない。あくまで文章中の区別の為。

総計

1.最初は、なんと言っても総計ですね。何人分のアンケートなのか? まぁ、最初に152名分のアンケートとしましたが、本当に152名分ありましたか?  

  【E2】に「1」と入れて、enterで確定後、ポインタを十字にして(参照)連続データでナンバリングするのもひとつの手です。
  そして、これはそのままアンケート用紙にナンバリングする為にもやったほうがいいでしょう。
  もし、後で何か変な数字が入力されていた場合、アンケート用紙に戻って確認する場合にも有効です。

  また、それとは別に、関数を使って、総計を出してみましょう。ここではCOUNTという関数を使います。

  1)必要条件:空欄が無いこと(またこれで空欄の有り無しが判定できる)

  2)合計を出すセルを決める。ここでは仮に【C3】に総計を出すことにしましょう。
    そのセルをクリックしてアクティブセルにした後、数式バーの左端の fx  をクリック

  3)COUNTを選択する。出てこない場合は、全てを選択して全部の関数を表示して選ぶか、『統計』でも出てきます。
    いちいち覚えられないと思う方は、全てを選択で、表示してしまった方がいいでしょう。

    すると下のようなダイアログボックスが表示されます。

   

Mac の例で申し訳ありませんが、windowsでも基本は一緒です。

count関数の説明が出ていますね。セルの参照を1から30個まで指定とあります。

要は30個のセル範囲を指定できると言うことです。

ここで重要なのは[数値データだけがカウントされます]と云うところです。

見た目数字だけれど、文字扱いも出来るので、空欄の無いのに数が合わないだと思ったらチェックしてみてください。

同じように、名前とか入っていて文字分も総計したい場合は、COUNTA で出来ます。

ただし、数字は足したり引いたりするためには、文字扱いのままでは出来ませんから、
一応その検算の意味でも数字の場合にはただのCOUNTでするのがベストと思われます。

 

本題に戻り、ダイアログボックスの値1にカウントしたいセルを入力します。

実際に手入力でもいいですし、エクセル画面に戻って、セルを選んでもいいです。【E1】をクリックして【EZ1】までドラックしましょう。すると、値1に上記のように自動入力されるはずです。そしてOKボタンを押すか、Enter で確定しましょう。すると、【C3】に、「152」と 出てきます。

  続けて、【C3】を選んだままポインタを十字にして、そのまま【C8】までにドラックすると、セルを参照しながら、総計を出してくれます。セルの参照については、また後ほど(?  時間がありましたら、します(-"- )。  相対参照と絶対参照があります、説明すると長くなるので後で余裕があったらやります) 

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